星と月のセレナーデ






『 なにさ!そんなに見つめてッ 』

「 別に? 」

『 いーやッ!絶対なんか思ってる! 』



詰め寄って話を聞こうとすれば
ドドドドッと大きな足音が後ろから聞こえる

廊下の真ん中を歩く私たちは
ぶつかったら危ないと声に出すことも無く左へと避ける




「 3人とも丁度良かったー! 」



私達の空気感をぶち壊す勢いで行く先を止める
見慣れた姿と聞きなれた声



『 玄じゃん!どしたのそんな急いで 』

「 志帆ちゃん!頭いいんだよね?! 勉強教えてくれ!!」



廊下全体に響き渡るほど大きな声に
不快感を覚える志帆は再び眉間に皺を寄せ



「 え、嫌ですけど。 」


そうキッパリと断る

なんて男らしいのかしら...
スタスタと何食わぬ顔で歩き出すのを後ろから追えば
「 マジでお願い!! 」と歩き出す志帆の横を
ピッタリとマークしてついて行く



「 嫌です。 」

「 なんで! 」

「 逆になんで教えなきゃ行けないんですか 」



ここまで絡んできて
こんなに冷たくあしらう志帆を初めて見る