星と月のセレナーデ






「 友香のスマホから星南とコンタクトが取れた時にね
小屋って聞こえた瞬間 胡桃様が走っていったの 」



確かに来た あの場所に

胡桃様は誰よりも早く

最短ルートを知ってた そう言って



「 胡桃様を皆で追おうとしたんだけど
車の手配も出来て 月城さん 碓水さん 先生が
乗って行ったの 」



界人も弥涼も来てくれてたんだ。

界人の声だけははっきりと聞こえて
それからの記憶は私には無い



「 帰ってきた時には月城さんが星南を抱いて
胡桃様は泣いてる友香を連れてきて
葵は傷だらけ 訳が分からなかった 」

『 ごめんなさい 』

「 別に怒ってるわけじゃないの
ただ、私は無力なんだなって心底思った
だって私は待ってるだけしか出来なかったから 」



その震えた声が浴場に響いた