「 考えとけよ 」
『 う...ん 』
少し肌寒い風が ヒューッと吹く
私の体温を冷ますように
真っ赤な私を見て
彼は笑いながら 離されることの無い手を引いて
広間へと足を進める
「 もう俺の居ないとこで泣くなよ 」
『 それはどうかなッ 』
「 守れよ 」
広間までの廊下
さっきの空気はどこへやらと言わんばかりの他愛のない会話
広間の襖を開ければ
涙ぐんだ志帆と友香が痛いくらいに抱きしめてくれる
聖と玄の後ろに立つ
胡桃様へ視線を向ければ
キランと音がなりそうなウィンクを飛ばされる
「 ごめんね 」
「 星南〜!! 」
『 なんで友香泣いてんのッ 』
私もうっすらと視界が揺れていて
3人で笑いながら泣いた
