「 ...なぁ頼む、こっち向いてくれ 」
切なそうな声に俯いてた私の顔は
上がっていく
脚 から 胸 、 胸から首
どんどんと私の暗かった視野に
月の光が入ってきて明るくなる
「 悪かった。 」
月の光を味方にした界人の顔は切なそう
バチリと視線がぶつかった途端
悲しそうにする彼の口からこぼれ落ちた言葉
拾い上げるように視線を逸らさず彼を見つめれば
何かに観念したように私のお腹に顔を埋める
「 話してくれなかったことに腹たった 」
『 うん 』
「 でも、お前も知らなかったんだもんな 」
ごめん...再び謝る彼は
いつものオオカミみたいな雰囲気はなく
耳と尻尾を垂らした子犬みたいな雰囲気に
私はそっと頭を撫でた
