いつもの優しい顔なんて
どこにもない界人の怒鳴り声が
この広間の空気をさらに重くする



『 え?何言ってんのッ!知るわ...け 』



知ってる この目
みんな 今 私の事疑ってる



「 発言いい? 」



重たい空気に名乗りを上げたのは翼くんで
全員の視線がそちらへ向く



「 星南は本当に何も知らなかったよ
流星と俺が四神だったことも
昂彦さんが黄龍の設立者だってことも 」



嘘...
この空気に居たくない

その感情が自分を支配するのが分かった



『 ごめんなさい 』



今私が言える言葉はそれだけで
皆の声になんて耳を傾けることなく
私は部屋から飛び出した