「 お菓子作りは出来るけど… 」

「 電子レンジしか使えない〜 」

「 俺たちが料理作れるならこんなこと聞かねぇし 」



ゆっくりと視線がこちらへと向く
残る回答は私だけ



「 あ、でも星南料理出来るわ 」

「 確かに!お弁当作ってるもんね 」

『 凝ったものじゃなくていいなら作れるよ 』



私が料理出来るなんて思ってなかったのか
男子の目が見開く

失礼なッ 料理ぐらい出来るやいッ!の気持ちを込めて
思いっきり アッカンベーとしてやった



「 星南をこの班の料理長に任命します 」

『 頑張る!でも、みんなも手伝ってね! 』



そう言って皆の方へ視線を送れば
だっっれひとり私と目を合わせてくれることはなく

先生たちの作った調理スペースへと足を向かわせる