星と月のセレナーデ






そうか...この人が...胡桃様


そういって差し出された手
握るのか 握らないのか 少し戸惑う

握手しないの?と言いたげな彼女は
首を傾げて私の顔を見る
悪意も何も無い

差し出された手を徐に握ろうと
少しずつ手を上げた

ガッ

勢いよく掴まれた手



「 さっきの答えきいてないんだけど
ねぇ、今星南ちゃんはどんな気持ち? 」



ニコニコした顔とは裏腹に
トゲのある言い方をする

ギュッと握られた私の手に少し汗をかく



「 どんな考えでここにきたの?
四神のことしらなかったんだってね
それ本当?界に取り入ってなにするつもり? 」

『 別にッ私はッ! 』

「 どんな覚悟で今ここに立ってんの? 」