星と月のセレナーデ






私の事だ。

聞く耳をたてるつもりがなくても
聞こえてしまう話し声



「 もう、掲示板でも書かれてるぞ 」

「 何考えてんだろうな。こんな時に 」



あぁ、よく思われてない。
それだけはよくわかった。



「 ねぇ?今どんな気持ち? 」

『 え? 』



綺麗に巻かれてる髪の毛
香水の匂いが鼻を掠めて徐々に近くに来るのがわかる



「 ねぇ星南ちゃん? 」

『 どちら様ですか...? 』

「 界から聞いてた通りの子だね〜 」



私の話は聞こえてないかのように
下から上へと舐めるように見る



「 私、くるみ。 よろしくね。」