私の事だ。
聞く耳をたてるつもりがなくても
聞こえてしまう話し声
「 もう、掲示板でも書かれてるぞ 」
「 何考えてんだろうな。こんな時に 」
あぁ、よく思われてない。
それだけはよくわかった。
「 ねぇ?今どんな気持ち? 」
『 え? 』
綺麗に巻かれてる髪の毛
香水の匂いが鼻を掠めて徐々に近くに来るのがわかる
「 ねぇ星南ちゃん? 」
『 どちら様ですか...? 』
「 界から聞いてた通りの子だね〜 」
私の話は聞こえてないかのように
下から上へと舐めるように見る
「 私、くるみ。 よろしくね。」
