星と月のセレナーデ






綺麗に直してある円柱水槽が何個も立っていて
中には割れていて修理中と書かれた札が貼られている

魚がいない水族館はなんだか不思議な感覚

キョロキョロと周りを伺う



「 ここ入るぞ 」

『 何ここ 』

「 入ればわかる 」



そう言って躊躇することなく重たそうな扉を開けた。

廊下とは打って変わって
中は明るく、私の眼を刺激した。



『 あぁッ!目がッ! 』



まるでどこかの大佐みたいに目を抑えれば
聞きなれた声が部屋の中から聞こえる



「 え、何、星南ちゃんじゃん
いらっしゃい~、好きなところ座りな 」



うっすらと目を開けていけば
PCをいじっていた弥涼が手を挙げて
いつものようににこやかに笑ってくれる