星と月のセレナーデ






「 ほらみんな〜!移動するよ〜 」



慌ただしく教室へ入ってきたさっちゃん
たくさんの書類を抱えてる



「 ほら、星南 」

「 しおり持って〜 」



ニヤニヤしながら私のことを迎えにくる友香に
付き添うようについてくる志帆



『 今座ったばっかりなのに〜! 』



机の中をガサガサと漁って
今日の朝に配られたしおりを持って廊下へ出る



「 進展状況を知りたいわぁ 」



そう言って腕を絡ませてくる友香


進展なんて特に何もないしなぁ
なにを期待されてるのだろうか、と
ハハハと乾いた笑いを零して志帆に助けを求める



「 はぁ...やめなよ。 」



私の視線に気がついた志帆は
ため息を零しながら助け舟を出してくれて
面白くないと言わんばかりの返事をして
これ以上話を膨らむことはなく

第一ホールへと到着する。