あの時の彼と重なって見えた 夢の中の彼と 引っ込めることの出来ない手は 行く場所をさ迷ってる うっすらと目を開く彼は 私の顔を見るなりニコリと笑って 「 起きたのか 」 『 う、ん。 』 「 帰るんだろ、送ってく 」 何もなかったかのようにさっと立ち上がり 行く場所のなかった私の手を引いていく 『 なんで、ここにいるの? 』 「 さぁな。」 誰もいない校舎で私たちの声が響く 昼間の彼と同様に何も教えてくれない。 今日は秘密な事ばかり