星と月のセレナーデ






サボると決意したものの流れる時間はゆっくりで
窓から外を眺めてみたり
なんかわからない分厚めな本を取って読んでみたり

さっきの感情とは裏腹に ひとりが寂しいとも思う
静寂した空間にいつの間にか寝てしまった



『 やっっばい!何時? 』



運動部の声が微かに聞こえて
窓の外はうっすらと暗みがかっていて

明かりのついてない教室は
真っ暗になっている

ポケットからスマホをとりだして
液晶の画面の光に目を細める


時間を見れば18時



『 私寝過ぎでしょ… 』



自分に呆れて乾いた笑いが響く