星と月のセレナーデ






「 そんなふっか〜いため息ついてるんだから
なんか悩みでもあるんだろ?先輩が聞いてやるよ。 」



私のお弁当のおかずを勝手に食べて
「うまっ。」と呑気にしている



『 別に、悩みとかそんなんじゃないですけど 』

「 けど? 」

『 色んなことが怒涛に起きて疲れたなぁって 』



「 あ〜、分からなくもないよその気持ち
整理するのに一人の時間って必要だよね〜 」



うんうんと頷きながら
腕組みをした彼はわかるわかると話を聞いてくれる



「 まぁ、でも?頼って信じてみなよ界のこと
んじゃ、俺、用事出来たからばいばぁい」

『 え?どうい……うことですか… 』



私の声なんて聞いてないかのように横切る彼は
ふわっと甘い香りだけを残し
スマホを弄りながら去っていく