星と月のセレナーデ






『 お昼寝の邪魔をしたならごめんなさい 』

「 別に〜?気にしてないよ。 」

『 じゃあ、私別のところ行くんで 』



開けたばかりのお弁当に蓋をはめ
立ち上がる

...つもりだった

はい??

隣に座った彼の手が立ち上がることを
許してくれなかった



「 外、やっかましいぞ?星南ちゃん 」

『 え?なんで名前 』

「 ん〜、エスパーだから? 」



おちゃらけて返す彼に名前を聞いてみれば
「秘密の多い男ってかっこよくない?」と
教えてもらうことは出来なかった。

唯一 隣にいる彼の情報が手に入ったとすれば

2年生ということだけ