星と月のセレナーデ






「 あー、まだ帰ってこれねぇんじゃねぇの? 」

「 あんな事件起こればねぇ? 」



言葉を濁すかのような答えが返ってくる

あんな事件?
また、私にはわからない話が出てくる



「 いずれわかることになるだろ 」

「 ただ、月城さんも罪な男よね?
くるみ様がいるのに、星南に声なんてかけてさ?
どういうつもりなんだろうね? 」



ストローを噛みながら
思い出したように友香は急に立ち上がり
飲み物とってくる!と言い残し歩き出した



『 くるみ様? 』



残った葵に問い掛ければ
「 あー、まぁ 」と渋々話をし始める


「 四神の姫に最も近い女の人だよ。」

『 姫...? 』

「 姫っつーのは まぁ、総長の女ってことだな。
総長の女は四神全員から守られる
けど、1番弱い部分だ 」