星と月のセレナーデ






嬉しさを噛み締めている間に
パパとママは私よりも喜びを露わにしていて
スマホを取り出しては各方面に電話をかけ始める



「 星南?流星寝てるから起こしてきて 」

『 えー... 』



私の反応なんてお構いなしに
「 ごめんごめん、それでね? 」と
再び通話へと戻ってしまう


深いため息を一つついて
バタバタとお兄ちゃんの寝ている部屋へと足を進める


部屋の扉を開ければ
お腹を出して寝ているお兄ちゃんを発見


少しだけ後ろへ下がり、勢いよく走れば
無事にお兄ちゃんが寝ているベッドへと着地する



「 ぅうっ... 」

『 お兄ちゃぁあん!朝だよ〜ッ! 』