立ち入り禁止の文字なんて見えてないかのように
ズカズカと踏み込む彼
なんだか悪いことをしてるみたい。
...悪いことしてるんだった。
かつて昇降口だったであろう場所を
なんの躊躇いもなくまっすぐ進む
旧校舎なだけあって
ところどころ補強してあり
綺麗とは言えないけれど掃除は行き届いている
1度右へと曲がれば
ずらりと教室が並ぶ1番奥の突き当たり
「 ここだ 」
『 ぶわッ 』
キョロキョロと周りを見渡していて前を見ていなかったから
急に止まった彼の背中へと綺麗に鼻をぶつける
「 何してんだよ... 」
『 失敬失敬 』
