星と月のセレナーデ






いつの間にか教室から離れて階段に差し掛かる寸前
HRが始まるチャイムが鳴りハッとする。

シンとした廊下に私と彼の足音だけが響いていて
握られた手には熱がこもっている。



何処に行くんですか?



喉元まででかかった言葉を飲み込む


三階からスタスタと無言のまま...手を引かれるまま
昇降口を抜け渡り廊下を歩く


向かう先は


立ち入り禁止 そう 大きな文字で書いてある
今は使われていない旧校舎



『 ここ、立ち入り禁止じゃ... 』

「 あぁ、問題ねぇ 」



私の問いかけにすぐ答えて
また、沈黙が私たちを襲う


でも、なんでか、心地よい。