ギクッとした綾乃が気まずそうに言葉に詰まると、葵はプッと吹き出すのだった。

「なに?お前、もしかして…フラれたとか?(笑)」

「ち、違うもん!!自然派の彼を試してみた結果、自然体のままの私の姿を受け入れてもらえなかっただけなんだからっ!!」

綾乃の意味不明な言い訳に、葵は首を傾げた。

「なんだそれ…どういうこと?自然体って。……そいつと寝たの?」

それを聞いた綾乃はまたいつもの調子を取り戻して腰に手を当て、仁王立ちになり…

「ふふふ、バカねぇ…私はね、キープ君とは絶対にエッチはしない主義なのっ!」
「…そう、よっぽどイイ男でもない限りはねっ!」

「…あっそ」

自信満々に断言する綾乃のことを、葵は冷めた目で見つめた。

「私が男にカラダを許す時はね、お試し期間が終わった後のデザートタイムなんだから!あんただって、甘いデザートは最後の最後まで取っておきたいでしょ?」

小さく頷き、葵は目を泳がせて耳の裏を指で触りながら答える。

「んまぁ、確かに…。でもさ、イイ男はもっと可愛げのある女をデザートにしたいと思うけどなー(笑)」