キミとオジサン

「クリスマス、嫌いだったけど
なんかいい思い出できた」


私を抱きしめたまま
オジサンが言った


「オジサン…好き…
…
オジサン…大好き…」


オジサンの胸に言った


「あのさ…
こーゆーの久しぶりだから…
心臓もたないんだけど…
…
ちょっと、離れて…」


「ヤダ…」


せっかく
オジサンが好きになってくれたのに…


オジサンの胸の音
聞こえる


「じゃあ、顔あげて…」


「…ん?」


ゆっくり顔を上げた

オジサンの顔がすぐ近くにあった


「すげー泣いてんじゃん
ちゃんとオレの目、見えてた?
…
好きだよ
キミのこと
ホントに好きになったから…
…
ちゃんと聞こえた?」


まだオジサンの顔が滲んで見える


「うん」


ーーー


唇に温かい感触があった


「なに?キミ、今少し笑ったでしょ」


「うん…
だって…思ってた通りのキスだったから…」


私を好きになってくれたオジサンのキスを
何度か想像してた


私を好きじゃないオジサンのキスは
冷たいキスだろうな…って
オジサンに拒まれた時思った


今日のキスは温かくて
優しくて

想像してたとおりの
誰も傷つけないキスだった


オジサン
ホントに好きになってくれた


今日を待ってた
ありがとう