キミとオジサン

オジサンのアパートで1週間過ごした


私は夏休みで
たまにバイトに行って
毎日オジサンのご飯を作った


オジサンは
いつも美味しいねって食べてくれた


オジサンのこと何も知らない


優しくて
ホントにいい人


あとは
アパートに届く郵便物で
オジサンの名前を知った


瀬倉柊翔っていうんだ

しゅうと…?
かっこいい名前だね


オジサンも私のこと何も知らない
聞こうともしない


ただ実家には帰れないって
それだけ言った


オジサンは理由も聞かなかった