キミとオジサン

「何食べる?
オレ、食べて来たし…
とりあえず朝食べる食パンしかない
コンビニでなんか買ってこようか?」


オジサンが冷蔵庫を開けながら言った


「食パンで結構です!
パン好きなので!」


「食パン、トーストする?
あと、コーヒーとか入れようか?」


「お構い無く!」


私がそのまま食パンをかじったら
オジサンが笑った


「ん?」


「ホント、猫みてぇ…」


私も笑った


「布団、出しとくね
しばらく使ってなかったから
明日、干してよ
きっと晴れるだろ」


オジサンは
ベランダから外を見て
窓際に布団を出してくれた


「ありがとう」


「カギ、コレね
絶対なくすなよ!
いなくなる時、ちゃんと返せよ!」


オジサンが引き出しから出したカギを
テーブルの上に置いた


ずっといていいのかな…


「うん、ありがと…」