だからと言ってわたしに何か害があるわけでもないし、特に影響があるわけでもないので気にならないし気にもしないけども。わたしにとって美川くんは優しくてとってもお世話になっている人っていう認識は変わりないし。



「また明日ね、美川くん」


「はい、また明日会いましょう。希代さん」



当たり前のように交わす挨拶と約束ももう慣れたものだ。いつの間にか側にいるし、これからも側にいるんだろうなぁって漠然とした予感がある。不思議だけど違和感ないんだよねぇ。


さて、今日のごはんは何かなぁと思いながら玄関をくぐる。




これがごくごく普通なわたしと美川くんの平凡な日常だ。