ふむ。所謂いちごミルクとかコーラとかかな。確かに美川くんがそういうの飲むのも想像できない。でも、と、じーっと美川くんを眺めてみる。


くすり、と可笑しそうに小さな笑みをこぼして小首を傾げた際に柔らかな黒髪も一緒に揺れる。……この見た目でいちごミルクの紙パックを持ってたものならギャップ萌えで心臓止まるんじゃないだろうか。


結論としては美人さんは何やっててもいける!



「じゃあ美川くん。送ってくれてありがとう」


「ふふ、どういたしまして」



ほぼ毎日のこととは言え家まで一緒に帰ってくれる美川くんには感謝している。なぜか1人で帰ると何かしらに見舞われるんだよね……別に嫌ではないけど日によっては困ったなぁと思わなくもないので有り難く素直に厚意を受け取っておきますとも。