自然と恐る恐るになって報告するわたしに美川くんは気にしなくていいと微笑んでくれるけど、なんだかなー。誰がくれたのかもわからないしどうもできないのが現実なんだけど。
「本当に気にしなくていいですよ。希代さんに貢ぎたい者はたくさんいますから、むしろ喜ばれると思いますし」
「え、それもどうなんだろう」
大事なお金をわたしなんぞに貢いでいいのかという疑問はあるけど、本当に気にしてないみたいなのでとりあえず一安心。でもこれが続くと流石に自分の管理能力が疑われそうなのでこれ以上は何も失くさないようにしたい。
ただでさえストーカーさん達に甘えているというか頼っているところたくさんあるし、これ以上は依存になっちゃうからね。少しは自分のこと自分でするようにしないと将来的に危ない気がする。
「うん、気をつけよう」
拳を握りしめるわたしを美川くんがいつもの笑みを浮かべて隣で見ていた。うん、美人さんに見られると照れるよね。


