「成る程。最近持ち物が少なくなっているとは思いましたが学校でそのようなことが…」


「まぁ小さい物だし特に不便はないんだけどねぇ」



恒例の学校帰りの美川くんとの会話でそういえば、と今日あったことを話してみる。まぁ世間話のひとつとしてね。わたしが話すことはなんでも嬉しそうに聞いてくれるからついついいろんなことを話しちゃうんだよね。それに美川くんってすごい聞き上手なんだよ。


どんな流れだったのかは覚えてないけど、わたしの小さい頃の話とか前にしてたし、ついでに黒歴史的なものもわたしから暴露してて自分でびっくりしたよ。まぁ美川くんならいいかーって気にしてないけど。いざとなれば美川くん自身で調べそうな感じするし、それならどっちにしろ知られるし変わらないよね。



「あ、でもストーカーさんが交換したばかりのペンも無くしちゃって……申し訳ないです…」



ほんの数日前に変えてもらったばかりなんだよね。似たようなデザインの薄いピンクに花柄のシャーペンなんだけど、かわいいから気に入ってたんだよね。ちなみに前のはちょっと剥げかけてきてたから余計嬉しかったんだけど、改めて無くしたとなるとちょっと罪悪感が。