ごくごく普通なわたしと美川くんの平凡な日常





わたしと美川くんの出会いはありふれたものだったと思う。よくある登校中にパンを咥えながら曲がり角にぶつかってそのあと再会、みたいな激的なものではなかった。まぁあれは普通にフィクションだと思うけどね。


じゃあどんな出会いだったのかと言えば普通に喫茶店でお茶していたらなんかよくわからない人に絡まれて、その時にナチュラルに隣に座ってきて助けてくれたのが美川くんだった。


その時にはすでに何人かストーカーさんがいたのは知っていたけど、まさかその人たち同士連携していてそれを纏める立場に美川くんがいたのは知らなかった。助けてくれた時に同時にお説教……お説教?というよりももっと周りに注意して下さいね的に諭されたんだよね。


冷ちゃんといい美川くんといい、わたしは余程何か他人を心配させるというか、ハラハラさせるというか、そういう雰囲気があるみたい。放って置けないって感じなのかなぁ。自分ではしっかりしている方だと思うんだけど。


あ、どちらかというと犬好きが歩いている犬を見てお世話したい!って思うような感じなのかも。だってわたしそんなに抜けてるわけじゃないしね。普通だからね、普通。わたしの問題じゃなくて周りの嗜好によるものだと思う。多分。