兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~

私は隣に座っている蓮人のお弁当箱にグリーンピースとにんじんを、蓮人は私のお弁当箱にトマトを移動する。

「こらこら。」
いつものことだと母はあきれながら言う。
今日のお弁当は私の好物のオムライス。

「ごちそうさまでした」
入院中はだいたい数口で限界が来る私。
肝機能が落ちているときは食欲がわかない。
食べてもすぐに吐気に襲われたり、熱が上がってしまう。

箸を置いた私の額にすかさず触れる蓮人。
ベッドのサイドボードから体温計を出して、私の耳にあてて体温を測る。
「9度6分」
蓮人の言葉に母はすぐに立ち上がり、病院の廊下へ出る。