兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~

「ん?」
急に黙った私に蓮人はすぐに私の方を見る。

「疲れた?」
私の髪をかき上げて、顔色を確認する蓮人。
「なんか、ここにいると世界から置いてきぼりになったような感じがしちゃうんだよねー」
髪をかき上げる蓮人の手を気にせず、私が中庭のすっかり葉が落ちている木に視線を送る。

「いつまで私、ここにいるのかなーってね。」
高校生活の一番大切な時期。
入院することで、私だけみんなから置いて行かれる感覚になる。

これは昔から同じ。
入院して、退院してから学校に行くと私の周りだけ時が止まっていて、ほかの人の時はどんどんと手の届かないところまで進んでしまったような感覚に陥る。