兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~

「蓮人」

何度も何度も名前を呼びながら、耐えられないくらいの幸せとこれから待っている未来への怖さを、彼にぶつける。

彼の手を握り、名前を呼ぶ。


「優莉・・・」

必ず名前を呼びかえしてくれる彼は、私の双子の兄、紅林蓮人。


この関係には幸せな結末などないとわかっている。