兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~

何度か目が覚めるたびにそこには蓮人が居て、私を優しく見つめていた。

この世界に不安なんて一つもなくなったかのように、大きな安心に包まれる蓮人の視線。

そっと髪を撫でられるとそこだけがやけに熱い。

逆らえない眠気に、私が目を閉じようとする瞬間、「愛してる」と低音の声が聞こえてくる。

それだけで、涙が出そうになるほど、心穏やかになる。


「蓮人」
何度も何度も、眠りに再びひきこまれた私がはっきりと目を覚ませたのは、すっかり部屋の中が明るくなる頃だった。