私たちはただ愛し合っているから一緒にいるということは許されない。

血のつながりがなくても、私たちは兄妹として育てられてきた。

その年月は短くない。

それに私は無事にこの子を産めるかどうかもわからない。



「・・・っ・・・」
「優莉?」
考えなければならないことが多すぎて、何も返事ができない私。
そして、体までいうことをきかない。

「・・・お腹・・・いたい・・・っ」
急にお腹を抱えるようにして苦しみだす私に、蓮人は慌ててナースコールを押す。