兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~

「絶対負けんな。絶対あきらめんな。」
蓮人の声が私の全身に響く。
少し震えている声に蓮人が泣いていることなどすぐにわかる。

私の瞳からも涙が溢れる。

このぬくもりを離したくない。

蓮人の温かなぬくもり。
低音の響きの声。

「うん」
「離れたくない。ずっと一緒にいたい。」
絞りだすように言う言葉に、私は蓮人の背中に回す手に力を込める。

それ以上は言えない。
蓮人も言えない。だから一緒にいたいという言葉に置き換えて気持ちをあふれ出させる。

「私も一緒にいたい・・・ずっと・・・」
蓮人は私を抱きしめる手に力を込めた。