兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~

あと何回つらい顔をさせるのだろうか。

「ごめんね・・・」
言葉にして気づく。
口に酸素マスクをつけられていることに。
うまく届かない声なのに、蓮人はすぐに私が何を言ったのかわかってくれる。

「謝んな。」
私の髪を撫でる蓮人。
私の瞳からは次々に涙が溢れる。

「死んじゃうと・・・思った・・」
息苦しくて言葉がうまく続かない。
冗談のつもりで言ったのに、蓮人が悲しそうな顔をして微笑むから、私は余計に泣けてきた。