兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~

『優莉』

やっと少しだけ見えた光に私が顔を上げる。

そこには見覚えのある二人の顔が並んでいた。

思考を巡らせてやっと思いつく。

写真で見たことがある。

母がこの前も誕生日お祝いにもってきて以来、私の病室に置いたままにしている写真。
いつもリビングに飾られていたその写真の人は両親の親友らしい。
それしか知らない。

『優莉』
どこか母に似ているその女性が穏やかに微笑みながら私の方を見ている。