兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~

いつまでこんなことを続けられるのだろうかと、自分でもわからない。

確実にわかっているのは、この努力をやめた時が私が命を失う時なのだろう。

『優莉』
その声に私は暗闇のなかあたりを見渡す。
強い力に引き込まれそうな私の手をいつの間にかギュッと握る誰かの存在。

『優莉、諦めたらだめだ。』
その声に聴き覚えがない。

誰の声だか分からないまま私は握られた手を握り返す。

両手を握られている私。
でも、その両手が別の誰かに握られているように感じる。

声も。