兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~

「昨夜眠れてないんだろ?少し眠れ。」
蓮人はそう言って、ベッドに上がると私の横に座り、私の頭を自分の肩にもたれかからせた。
そして、蓮人は当たり前のように本を読み始める。

私は蓮人のぬくもりを息遣いを感じながら眠りにつく。

うまく眠れなくなったのは体のこともあるけれど、精神的に参っている私は不眠症になっていた。
睡眠導入剤も効かず、強いものはほかの薬の量との関係でこれ以上使えない。

なのに、蓮人のぬくもりと息遣いを感じるだけで私はよく眠れるような気がした。


「蓮人、言って?」
「大丈夫。良くなる。大丈夫。良くなってる。」
眠りにつくまで何度も何度もおまじないのように繰り返される蓮人の言葉に、私はこのまま目が覚めなくても幸せなんじゃないかと錯覚するほど、心地よく安心を感じられた。