兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~

「優莉、お母さんおいしいご飯作ってくるね?昨日作ったプリンもあるから、持ってくるから。具合悪くなったら蓮人に言うのよ?」
返事ができるくらいの余裕もない私は母に頷く。

少しだけ手が震えて、蓮人がすぐに気づき私の手を握る。

「大丈夫か?」
すかさず痙攣しているのではと確認をする蓮人。
母も心配そうな顔になる。
「大丈夫。」
私が声を絞りだすと母も蓮人も少し安心したように、微笑んだ。

「じゃあ、行ってきます。」
母を見送ると蓮人は寒くないかと私に確認してくる。
「わかんない。」
「そっか。」
私は体温の調節がほとんどできず、自分の感覚で暑いか寒いかもわからなくなってしまった。