兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~

両親が大切にしてきた存在の二人。
私が知っているのはリビングに飾られたいくつかの写真の中だけの姿だ。

「さ、食べようか。」
父の言葉に、蓮人は私の背中に再びクッションを入れてくれて離れる。

父がたくさんさらに分けてくれた好物も、今の私は食べることができない。
口の中には栄養が偏りすぎていくつもの口内炎ができている。

その口内炎の痛さと、だるさに口に食べ物を運ぶ動作すら億劫だ。

大好きなケーキのクリームさえ今の私にはつらい。

全然食べられていない私を、両親も蓮人も心配そうに見る。
でも、食べることを強要しないのは私が食べようと努力をしていることを知っているからだ。