兄妹 ～禁断の恋が動き出す運命の一夜～

蓮人は慣れた手つきで私の髪を洗い始める。

その心地よさに私がいつの間にか眠ってしまうと、目が覚めた時シャンプーのいい香りとふわふわの髪になっていた。

まだ寝ぼけている視界に、ベッドの横に用意した机で勉強をしている蓮人の姿がうつる。

蓮人がパソコンをタイピングする音や教科書をめくる音を聞いていると心地よさに思わず眠ってしまう。

「優莉ー」
急に聞こえた大きな声に驚いて目を開けると、「せっかく眠ってんだから静かにしろよ」と優莉が両親を叱っていた。

「ごめん・・・」
両親がシュンとしているのがおかしくて思わずベッドで笑ってしまう私。