「でも、優莉が俺の向こうにほかの誰かを見ているような気がしていつだって不安だった。」
顔を上げて私をまっすぐに見つめた修平。

私はそんな修平の視線から、絶対にそらしたらいけない今という瞬間、なぜかそらしてしまった。

まっすぐな、純粋な修平の視線と、自分の視線が合うことが怖くなって思わずそらしてしまった。

「優莉、俺たちに未来はあるかな。このまま続けられるかな。」
修平はそんな言葉をのこして病室を去った。



これが私たちの、突然すぎる、別れとなった。