兄妹 ～禁断の恋が動き出す運命の一夜～

修平との連絡が終わってからも私は、机に向かい続けた。

ちゃんと自立したい。

いつかは家から出て一人暮らしをしながら、自分の力で生活がしてみたい。

生まれた時から両親に迷惑ばかりかけてきてしまった私が、ずっと願って来たことでもある。

その願いのためにも今は踏ん張らないとならない。


いくつか就職試験を受けたものの、試験自体は問題がなくても病気のことで結局否定的な返事や、一気に態度が変わる先方の態度に私は知らないうちに、焦っていた。

今のままではだめだ。
病気よりも、採用したいと思ってもらえるような学力や対応力を早急に身に付けなければと、焦りながら勉強する範囲もどんどんと広がっていた。