すべてを包み込むように支えてくれる修平に、私は感謝や安心だけじゃなく、愛情も感じるようになった。

おいしいものを食べたら、きれいな景色を見たら、修平に知らせたい。

修平の顔が自然と浮かぶようになったのは、正式に付き合い始めてから少ししてからのことだった。

人の心は変化する物なのだと、私は修平に教えてもらった。

『じゃあ、もう寝ろ。』
「うん」
『そう言って、寝るつもりないだろ。ちゃんと机の上、片付けて、もう遅いから今日は終わり!明日は明日!今日は今日!』
私の体のことも、気持ちのことも気遣ってくれる修平。
「わかった。修平も。明日はセミナーだから早く眠ってよ?寝ぐせ頭で行ったらだめだからね?」
『了解』