兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~

私はあふれ出した涙をこらえられず、さらにうつむく。

「ほら、行くぞ。」
修平はそう言って顔を上げられない私の手をひいて、駅まで連れて行ってくれる。

聞かないでくれる修平。
何も言わないでいてくれる修平。

ただ甘えてしまっているだけだ。
こんなの修平に申し訳ない。

でも、今の私には修平という存在に甘えることで唯一前に進めるような気がしていた。