兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~

父はアウトドア用品の会社に勤めていて、新しい製品があると、家に持ち帰ってきた。昔はよくキャンプに出掛けたり、海や川、山、いろいろな場所に旅行に出かけた。

1階の物置部屋にはそんな父が持ち帰ってきたアウトドア用品や、私と蓮人が幼いころから保育所や学校で作った制作物や絵画、作文や教科書、ランドセルなどなど、思い出の品がきれいに整頓されていた。

「優莉ー」
階段の下から母に呼ばれて私は階段を降りる。
「落ちんなよ」
階段の下で蓮人が私を待ってくれていた。
「うん」
どこまでも優しい蓮人。

そんなにお兄ちゃんぶらなくてもいいのにと思いながらも、悪い気はしない。