「おはよう」
かすれた声で答えると私の頭を大きな手でわしゃわしゃと撫でる蓮人。

いつの間にか私よりも背が高くなった蓮人。
低くなった声。
手も足も私よりも断然大きくなってしまった。

ぷにぷにしていた手も、いつの間にかごつごつと骨ばって、筋っぽく、体にも筋肉がついて変わってしまった。

「子ども扱い・・・」
どんどんと成長する蓮人は私よりも精神年齢もかなり高く感じる。

いつの間にか並んでいた成長のスピードも、精神年齢も、何もかも、蓮人が私を置いてどんどんと先に行ってしまっているような気がして寂しい。