「この辺に住んでるの?」
修平の言葉に蓮人の影に隠れたまま頷く私。
「そっか。俺もこのすぐ近くに住んでる。」
「そっか。」
何となく気まずい雰囲気。

「そろそろ帰るか。母さんが心配するし。」
こういう時、双子だと言葉にしなくても何となく私の言おうとすることや、欲しい言葉をくれる蓮人。
「そうだね。」
蓮人の助け舟に、私はすぐに応じる。

「プリンは?」
「・・・今度にする。」
「じゃあな。」
足早にその場から立ち去ろうとする私に修平が声をかける。
その声に蓮人も私も同じようにぺこりと頭を下げて、コンビニをでた。