「優莉」
それからは毎日のように優莉は私に声をかけてくるようになった。

大学では新しい友達もできている私。
私が友達と一緒にいても構わず声をかけてくる修平。

「それ、かわいいじゃん」
私が髪型や、アクセサリーを少し変えるだけですぐに気づいて言葉にしてくる。

時には通りすがりにあっただけなのに、ポケットからあめやガム、クッキーをくれたりする修平。

大学の近くのカフェのサービス券をくれることもある。

何度も何度も声をかけられているうちに、私はいつの間にか声がかからない日が時々あると物足りなさすら感じてしまうようになった。