兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~

心配してくれているからこそのことだとわかりながらも私は怒る。
「もう一回眠ってくる。」
私の言葉に蓮人がその大きな体で、阻止してくる。
「だめ。支度すんぞ。」
「大丈夫だよ、もう大丈夫。」
「だめ。」
私が蓮人の体を押しのけて自分の部屋に戻ろうとすると蓮人はかがんで私に視線を合わせて来た。

「優莉」
「・・・なによー」
「俺はそばについて守ってやれないから、だから頼む。心配なんだよ。」
さっきまでの険しい顔はどこへやら。
今度はまるで捨てられた子犬のような甘えたような目で私を見てくる。

「頼む。」
私を心配してのことなのに。
私が気をつけないとならないことなのに、私にお願いしてくる蓮人。