「蓮人・・・」
涙で声が震えても、その名前を呼び続ける。

「優莉」
その熱にすがりながら、満たされた感覚に浸りながら、どうか朝が来なければいいと願う。


切ないほどの背徳と、大きく変えてしまった未来への怖さに勝る、充足と幸福に体も心もふたつに引き裂かれるような感覚・・・。


私たちは双子。
すべての経験も感情も感覚もつながっている。

今のこの想いも感情も、感覚も・・・
私たちはつながっている。